存在の証

=8=(ペッポ×伯爵&ベルッチオ×伯爵)

 同性を受け入れる行為を望むようになった理由を、伯爵は自分なりに分析していた。彼はそうした自身を客観視できる冷静さを持っている。他者の温度を感じた際に起こる、とても落ち着かぬ心持ちを紛らわしたい為に求めるのだと結論していた。
 寄越される温度に込められた想いを持て余す夜をやり過ごす何かが欲しかったに違いないと、自らへ幾度も言い聞かせたのである。ならば何故受け入れるのか?どうして自らが犯す立場を選ばなかったのか?しかし此には確乎たる答は見つからず、曖昧な事の成り行きでそうなった程度のワケが浮かんだにすぎない。
 其れをより深く追求しなかったのは、知ってしまうのを避けたかったように思う。何もかもを白日の下に晒すのは、時として眼にしたくないモノまで確認せねばならないから、知らぬフリをしようと眼を逸らしたのだろう。
 ただうっすらと気づいていた部分もある。大儀の為に己は手を下す側に在る。人を殺めることも必要とあらば辞さないと判っている。だから逆の立場で嬲られる辛さを受けようとしたのではないか?そこで手加減のないSEXに拘った気がする。其れはある種の贖罪だったかもしれない。
 ところが…である。いま伯爵は凶暴な質量を湛える家礼の性器を身の内に衝き入れられ、その圧倒的な痛みに襲われる中で判然としなかった最後の答を見つけたのだ。
 緩慢に、酷くゆっくりと肉体の内側が変化していく。人の躯を構成する細胞が異なる物質へと変わっていくのである。気づかないくらいささやかに進むこともあり、また急激に置き換えられる時もあった。すると人ならば持ちうる筈の幾つかが無くなってゆく。一つは温度、そして今ひとつは痛覚である。例えば表皮を切られたとする。刃の当たる感触と共に神経が傷つけられるから鋭い痛みを感じるはずだ。ところが確かに皮膚には其の痕跡が残されるにも拘わらず、通常なら顔を顰めても足りない痛みがとても朧気にしか感じられない。ルナで例の賊と対峙した折りも同様で、胸部に向けて放たれた刃がサクリと深く切り込んだけれど、伯爵は眉一つ顔色一つ変えることはなかった。この時もナイフが皮膚へ突き刺さる衝撃はあったが痛みは曖昧なものでしかなく、伯爵は歩みを止めることなくルイジ・ヴァンパを足下に跪かせた。
 痛みを覚えない事実は具合が良かった。人は脅威や畏怖に対面すると二つの行動をとる。平伏すか攻撃をしかけるかである。だが攻撃にさえ微塵も動じない相手が存在したなら、其れは絶対的な恐怖となる。だから伯爵はこの変化をさして不都合とは思わなかった。
 しかし物事には常に二つの顔があり、それらは背中合わせに存在しているらしい。不確かな痛みは伯爵の精神に一つの怖れを植え付けることとなった。自己を形成する人の形が気づけば大層虚ろになっている。物を掴む際の触覚は保たれていても、仮に燃えさかる炎に掌を翳しても熱は感じるが皮膚を焼く痛みがない。激しく打たれれば衝撃に一時意識を飛ばすにしても、覚えるべき激痛はやってこない。己が此処にあり、如何なる形を為し、存在しているかの証が剰りにも曖昧で恐ろしく不確実だと気づいたのは少し前のことだった。徐々に変貌する肉体はいつか己の姿さえ維持できぬのではないか?己と言う存在を確かめることさえ遠からず不可能になるかもしれぬ現実に伯爵は密やかな恐れを抱いた。
 今この時、己がこの場所にある証を自身でも知らぬあいだに求めていたとしても不思議ではない。此はあくまで仮定でしかないが、ペッポを身の内に迎えた際に感じたあの明確な痛みを我知らぬうちに欲していたのではなかろうか。そしてあの者が与えたのとは比べられぬ鮮烈な痛みが己を苛む事実に、伯爵は自身の渇望したものの真を知った。


 いきり立つ陰茎を飲み込んだまま時を止めた主へ家礼が何もせずに居られるわけなどない。ほんの一分か二分、ベルッチオが際限無く自身を戒める内壁の圧に抗う術を忘れ呻きを洩らしていたのは事実だ。が、苦痛に顔を歪めながらも彼は伯爵へ腕を伸べる。首筋に浮かぶ厭な汗を感じつつ、家礼は呼吸さえ失しかけた主の股間へ掌を這わせた。挿入の瞬間から動きを忘れた伯爵のペニスは、未だ力を逸していない。其れへ無造作に指を絡める。絡めた途端、闇雲に茎部を摺った。
「ん…ぅん……ぁ…。」
叫びの形で凍り付いた口唇が思い出したように音を発し、伯爵は数度眸を瞬かせ半分ほど現へと戻った。でも其れは呼吸を思い出したとか陰茎に与えられた刺激を感じた程度の反射で、物理的な泪に潤んだ双眸には相変わらず意志の輝きはない。茫漠とした眼差しを虚空へ向けているだけだった。
 忙しなく擦っていた手の動きを若干緩め、その代わりに先端を指の腹で撫でたり括れた部分を時折絞める動作を加えつつベルッチオは伯爵の様子を探る。性器に感じる心地よさは先ず強張った内部を解き、同時に硬直した全身を緩めた。途切れがちな喘ぎが声になり、無意識に伯爵は呼吸を取り戻す。
「ふっ……ん…ぁ……ぅ…ん。」
再び性器の先から精液が溢れ出すころ、伯爵は辿々しい声を零し僅かな身悶えを始めた。ベルッチオは未だ半端に衝き入れたペニスをそのままにしている。漸く戻りつつある伯爵の意識を再び奈落へ突き落とすのを躊躇った所為だ。
「伯爵……。」
控えめな呼びかけが届けば良いと願う。確かないらえは期待せず、虚に飲み込まれた眼差しに微かでも意志が宿る事だけを望んだ。
「ん……ベ……ル…ッ…ぅ……オ…?」
伯爵はすっかりとは言えぬまでも大凡を取り戻しているようだ。声の主(ぬし)へむけ、幾分顔を動かす。
「少し…動きます。」
僅かに頷く素振りがベルッチオに気持ちばかりの安堵を与えた。伯爵の面(おもて)に微かでも恐れや怯えやそれらを含んだ翳りが降りたら、彼は決したはずの心根を大いに揺ぶられただろう。
 片手で伯爵に間断のない愉悦を与える。怠れば瞬時に内襞はベルッチオの陰茎にまとわりつき、伯爵がどれほどの苦痛を強いられているかを激しい締め付けに変えて伝えようとする。お前の欲望がこんなにも伯爵を傷めているのだと糾弾されている気さえした。だからいくら自分が悦楽へ雪崩れようとも、主の性器へ絡めた指の動きを忘れてはならない。
 先ほどより少しだけ力を込め、しかし決して握り込むほどにはせず、ベルッチオは伯爵の茎部を掻いている。頃合いをはかり、亀頭に指を当て今も汁を吐き出す窪みをゆるゆるとさする。伯爵は性器を嬲られる事で随分と欲情し、小さな刺激にも鋭敏に反応した。
「は…ぁ…っ…ん…あ…ふ……ぅ…。」
乱れきった呼吸なのか、それとも愉悦に溺れる喘ぎなのか判別がつかない声を伯爵は忙しなく垂れ流す。時折膨れあがる射精感の為に、短い呻きや小さな悲鳴も上がった。ベルッチオを締め付けていた内壁は漸くゆったりした胎動を開始し、其れまで頑なに侵入を拒んでいたその場所が今度は誘うかの動きで彼を奥へと促す。潤滑油と伯爵の内襞から染み出した分泌物と自身より染み出す滑りで、少し前よりずっと挿入は容易くなっていて、更に柔らかく包み込んでは奥へと引き込む動きを捉えベルッチオは男根を深くへ進める。
「うっ……ぁ…ぅ…。」
それでも狭窄した内部には大きすぎる欲の塊が動けば壁や襞が引きつれるらしく、伯爵は家礼が腰を入れるたび堪え切れぬとばかりの呻きを洩らした。閉じた目蓋をきつく瞑り、無意識に腰が逃げる。すると腰に当てた掌ががっしりと掴み引き戻す。今はこうするより他に術がない。ベルッチオは誰にともなく言い訳めいた台詞を捜す自分が情けなく、それでいて間近に感じる悦楽を手放さない欲深さを鬱陶しく思った。
 全てが収まるのに普通では考えられないほどの時間をかけた。瞬く間に貫いてしまう方が実は負担が軽いかもしれないと、内部を這い進む感触に震える伯爵を見つめベルッチオは何度も迷った。けれどあまりに狭い其処が、自分の極限まで膨れあがった性器を受け入れるだけでも信じがたい負荷を与えられているのは目に見えているから、結局その緩慢な動きを止められなかった。
 みっしりと内部を埋める肉塊の感触は息苦しい圧迫感を伯爵に与える。其れはたかだか足の付け根より幾分深い辺りまで届いているだけなのに、もっと胸の間近までを塞がれているように感じた。ベルッチオが動きを止めているから尚のこと、躯の殆どを熱い塊に侵蝕される錯覚に伯爵は細い吐息を何度か重ねる。まだ生々しいSEXの記憶がこのあと始まる律動を予感させ、更に其れを追うように湧き起こる快感の波を呼び起こした。
「つ……づき…を…。」
なま暖かさに包まれた安心感と此処まで辿り着いた安堵から動くことを忘れていたベルッチオの耳に伯爵の命が届く。既に疲れ切ったような、喘ぎ続けた為にかさついた声音が先へと促す。呂律が回っていない所為で妙に甘く幼なくも思える其れを受け、ベルッチオは徐に腰を引いた。
 ズルリと襞に擦れる肉塊の感触に伯爵は身を捩る。痛いわけでも苦しいわけでもない。ならば善いのかと問われても是とは返せない。ただ腰の裏がゾワゾワと落ち着かず、無意識に身悶えてしまうのだ。
 中程まで手繰り寄せたペニスをベルッチオは押し込むように奥へ入れる。新たな質感に驚いたのか、伯爵の肩がビクリと跳ねた。空かさず腰を引き、今度はもう少し手前まで手繰ってから奥を衝く。先端が最奥を掠めたらしく、伯爵から短い悲鳴が上がった。
 徐々に引き幅を広げ、衝き入れる際に勢いを加える。一定の律動は先ずベルッチオ自身の鼓動と重なる。最初は衝くたびに逃れる仕草を繰り返した伯爵の腰が気づけばリズムを追うように揺れており、薄く目蓋を開くその顔は何やら真剣さを漂わせる面立ちに変わっていた。
 抜け落ちるくらい引き寄せ、手加減なく腰を打った。
「ひっ………。」
確かに性感帯へ届いた証拠に伯爵は一瞬躯を浮かせる。そこで角度をつけ、先端を其処へ擦り付けた。
「は…ぁ…っ……ぁ…う…っ…ひ…。」
身をくねらせる伯爵は漸く与えられた悦楽に溺れ、意味のない音を幾つも発して激しく善がった。口唇を戦慄かせ、両足の指に力を込め、艶めかしく腰を揺すり、誘うかに身悶えして感じる愉悦と高まる欲望を知らしめた。
 夜がどれくらい深くなったのかどちらにも判らなかった。決して狭くない邸内は街中と言え何処からともなく忍び込む夜気に満たされる。入り込んだ其れに音が奪われてしまったように、屋敷に垂れる静謐は何もかもを覆い隠しているかのようだ。
 しかしたった一つ音を持つ場所があった。迎賓に設えられた寝室が其れで、扉一枚を隔てた内側には人の欲を煽る淫猥な音が溢れていた。
 性器で身の内を掻き回すグチョグチョという濡れた音。腰の裏に潜む性感帯へ目掛け衝き入れる際に互いの肌を打ち合う破裂音。押し殺した低い呻き。思い出したかに主を呼ぶ男の呟き。そして空気を引き裂くほどの嬌声と甘すぎる吐息と、自身を犯す男の名を切れ切れに呼ぶ囁き。
 律動は不規則な振れ幅へと変化している。強弱をつけるだけでなく、中途で留まり張り出したカリを其処此処へと擦りつたり、前立腺の裏を吹き堪った滾りで硬く凝った先端が抉る行為も加わり、凶暴なまでに容赦なくベルッチオは伯爵を煽り立てていた。
 薄蒼い肌が滲む汗に濡れ、更にいかがわしく屹立した性器から溢れる精液で淫靡なぬめりを纏う。伯爵の意志とは無関係にビクビクと脈打つ其れは、別の生き物であるかの動きで間近に迫る終焉を求めていた。
 また家礼が奥を嬲った。
「う…ぁ…っ…あ…もう……やめ…っ…。」
伯爵が首を大きく振り拒絶めいた譫言を発する。散らばった髪が首の動きに合わせ大きな波を作った。
「ぁあ…いっ……はぁ…もっと…う…ん…。」
しかし直後には更なる悦を請う。熱に浮かされた家礼は望まれるまま腰を打ち付ける。
「や…っ……あぁ……ベル…っ…い…ぁぁあ…。」
理性など疾うに無くしているだろうに、伯爵は己を貫く男の名を叫ぶ。薄い胸は激しすぎる呼吸で哀れなくらい上下していた。
 もうどちらが絶頂に手を掛けても不思議ではない。昂ぶりに呼応し蠢く内壁の圧迫はベルッチオを終わりへと急き立てているし、突き上げの衝撃に震え始めた全身を止められぬ伯爵は今にも熱い雫を放ってしまいそうだった。
 伯爵がまた愉悦を求め声を上げる。もどかしげに彷徨う両腕は、だが虚しく宙を掻いてシーツへと落ちた。撓る陰茎の先からトロリと新たな汁が滲み、恐らく先に快楽を手にするのは主だと思われた。
 冷静と沈着を懐に抱く家礼はなけなしの理性にしがみつきあと一度を打とうとしていた。先端だけを残しギリギリまで引いた男根を最後とばかり衝き入れる為、少しばかり怠くなった腰を渾身で打ち付ける。熱を持った壁に表皮が擦れ、根芯を摩擦する感触に思わず息を飲む。でもだからといって勢いを失うこともなく、鋭利に研ぎ澄まされた切っ先はその一点だけを目指し真っ直ぐに襲いかかった。
「うぁ……ッ……ぅ…ぁぁあぁ…ん…あぁあぁぁ…。」
ビリビリと鼓膜を震わせる其れがよもや己の発した音だとは思えず、伯爵は彼方から聞こえる厭らしい声を嫌悪するかに眉を寄せた。だが下腹部から迫り上がる今までで最も熱い波を感じた途端、鳴りやまぬ音を発するのが誰なのかを悟った。電流が駆け抜けたかと疑う衝撃がつま先から恐ろしい早さで背を走り、一瞬の浮遊感のあと神経の全てが甘すぎる痺れに支配され、閉じ忘れた口唇から猥雑な声が迸った。緩く立てた両膝がガクガクと揺れている。寒くもないのに表皮全部がゾワリと泡立つ。そして下腹部に信じられない熱が集まったと感じた途端、伯爵は無防備なほど潔く精液を吐き出した。
 主の射精を知り、家礼は直ぐに起こる内部のうねりを待つ。其れは予想より遙かに早く大きな収縮となって収まる性器を包み込んだ。ベルッチオは数度呻きの声を発し、一度ブルリと身を震わせたあと満ちていた全ての欲を解き放った。
 まさか主の上に落ちるわけにもいかず、彼は直ぐさまペニスを引き抜き寝台の端へゴロリと横になる。手を伸ばせば触れられる位置に伯爵の両足が見える。其れは力を失い無造作に投げ出されていた。


 確かに虚ろではあった。耳の奥がジンと鳴ったまま薄膜を張ったようで拾う音は全部他人事であるかに思えた。手足は砂を詰めたごとく重い。そして全身は爪の先までも倦怠に支配されていた。
 伯爵はなかなか落ち着かない鼓動の激しさを持て余しながら、酷く冷静に周囲の気配を伺っている。足下にあった家礼の温度がゆっくりと離れていく。名残惜しいとでも言うかに、ベルッチオにしては不思議なほどノロノロとした緩慢さを感じる。
 眸を閉じた伯爵はそうした大まかな動きを読むしかなく、でも降りた目蓋を持ち上げるのは億劫で実際眼を開こうとしたがたったそれだけがあまりに難儀で無駄な足掻きを諦めていた。
 一旦離れて真横まで近寄る家礼の体温。其処で留まり動こうとしない。きっと自分の様子を確かめているに違いないと伯爵は考えた。常に向けてくる、主の小さな異変も見落とすまいとするあの眼差しで己を眺めているのだろうと思った。
 空気が微かに揺れたのは腕が上がったからかと読み、其れは多分当たっていると妙に確信めいた仮説を伯爵は抱く。ベルッチオが此方に手を伸べているらし。労いの言葉と共に恐らく其れは肩か背か或いは髪に触れるのだろう。滅多にないが、幾度か彼は気遣いをそうした行動として寄越したことがあった。だから今も同じように、慈しむかの仕草で自分に触れる筈だ。浅ましいと自覚しつつ、伯爵はその体温を待っていた。
 ところが肌の間近まで伸びた腕は結局何もせず離れていき、家礼の気配までもが其処から遠ざかる。
「ベルッチオ……。」
寝台を降りかけた背に囁き程度の声が届く。
「湯を持ってまいります。」
いつもの抑えた声音がそう言った。直ぐに戻ると言い置き、ベルッチオは素早く衣服を身につけると戸口へ急ぐ。少し慌てた風だったのは、自分が今しようとした行いに気づかれたかと訝ったからだ。力無く横たわる躯を抱き寄せようとした。しかも腕に抱き、薄く開いた其処へ自分の口唇を押しつけたいと腕を伸べたのだ。しかし其れは出過ぎた真似である。伯爵が望んだのは単なるSEXで、自分の想いなどではないと腕を引いたのだった。最前の行為は主の命を受けた故で、心を通わせた者通しの其れとは違うのだと自らを戒めた。
 己に存在する証をもたらした男の足音が遠ざかって行く。またきっと自分はあの者に理不尽な要求を突きつけるに違いないと思う。ただ此処に在ることを確かめたい己の強欲な願いの為に、最も身近にあり誰よりも信頼をおく者を貶める自分は何と救いのない愚者であろうかと伯爵は呆れ、深く長い嘆息を落とした。まして一度は伸べてきた腕が己を抱き寄せるかもしれない等と、あり得ない幻想を抱くとは塵ほども価値のない屑なのだろうと自嘲の笑みを浮かべた。
 強くあらねばならないと思う。誰にも縋らず求めずに突き進む、心根の強さが欲しいと伯爵は声に出さず呟いた。







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