今敏さんの訃報がてんで誤報じゃなくてすごい虚脱感。
ご冥福を…て言うべきなんだけど力抜けちゃって…。
今さんの作品て自分にとってものすごいお手本だったです。
街の描写、そこに住んでる人の描写が本当に好きで、
あーゆーシーンを文字で表したいなぁ…とずっと思ってます。
最初にヤラれたのは「老人Z」で、作品自体も絶品なんだけど、
美術設定に悉く打ちのめされ、何十回も巻き戻してはぁはぁしつつ
各シーンを見過ぎたのでビデオがビロビロになって結局ちぎれ、
後にも先にもテープがちぎれたのはあれくらいでした。
大山商店街の雑踏や、聖路加病院の廊下やロビー、湘南モノレール、
七里ヶ浜海岸、逗子海岸、国道1号線戸塚付近、三浦半島の細い山道…。
リアリティじゃないんだよ。
巧いこと言えないけど、そこに在るべき情景を描いている感じが、
一つ一つ意味を持ってるって思えてさ。
監督作品は全部まんべんなく俺のベスト1なんだけども、
なかでも東京ゴッドファーザーズは原稿してて煮詰まると見た、
お手本の中のお手本であります。
大友の「童夢」を映像化するのは今さんしか居ないて信じてて、
だからこの先「童夢」が映像になってもきっと納得いかないと
思います。
文字のお手本で憧れがエド・マクベインで、映像のお手本で憧れ
が今さんだった。二人とも居なくなってしまった。
本気で悲しい。
てち 2010年08月28日(土)20時34分 編集・削除
びっくりでしたよね。
萌えじゃない良作を生み出せる人が逝ってしまわれた。
慰めになるかわかりませんが、ヒラコーのツイート貼っていきますね。
火の鳥「お前は生まれ変わって、アニメ監督になるのです」
今敏「え、またですか!?」
火の鳥「その次もです」
今敏「えー!」
http://twitter.com/hiranokohta