良いお年を…と言った舌の根も乾かぬうちに出てきましたよw
今年も今日がラストです。
大掃除は面倒なトコが全部終わった!と思ったら、自分の部屋の一カ所(本とオモチャの棚)がそのままでした。あそこ触りたくねぇ…w
昨日は夕方から渋谷でキックアス見てきました。
終わってからは一人しかサークル参加してないのに、ミケお疲れっした!的な呑みに馳せ参じて大笑いしてきました。うん、やっぱ年末はこの呑みに混ぜてもらわんとシックリこねぇな!!モナミーズの皆さん、ありがとv
(何度も言うようですが私は子安が好きらしいですよw)(つーか、何でみんな知ってんの??)
あと乙女ゲーを渾身でレクチャしてもらったので値段チェキって買いますよ!(宣言)
さて、映画も見たので感想っつーか色々と垂れます。
ネタバレもイイとこなので畳みます。
あ、そいからパチを押してくださる方、本当にありがとうございますv
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コミックも映画もプロットはほぼ同じ。
なんの取り柄もない普通の高校生デイブがヒーロー、キックアスとして活躍するっつーのは映画もコミックも一緒だし、彼とは別に活動していたヒットガールとビッグダディがマフィアに復讐するためにコスチュームヒーローになっていたっつーのも同じ。
しかし結末とキャラ設定が悉く違う為に、まったく別の印象を受けることになります。
映画のデイブは本当に普通の高校生で、オタクな為に彼女ができず、毎日友達とコミックショップでウダウダとオタ談義に花を咲かせる地味で冴えない男子です。それが憧れのヒーローになってみたい!街を闊歩するチンピラどもに正義の鉄拳を食らわしたい!という、ごくごく子供じみた発想からコスチュームヒーローとして自警活動を開始したため、実際の悪(この場合はマフィア)と対峙する羽目になり、追い詰められ、のっぴきならない状況にまで陥ります。でも彼は根性と正義感で必死でこらえ、知り合った本格的ヒーロー活動をしているヒットガールに助けられ、本当の意味でのヒーローへと成長していきます。
作中、何度もへこたれますが、その都度コミックヒーローの言葉を思い出し、正義の意味を噛みしめ、脚を踏ん張ってヒーローたらんとする姿は、無様で笑えますが格好いいです。
これがコミック版のデイブの場合、ものっそい厭なヤツとして描かれてます。ヒーローになりたい動機が正義でも何でもなく、目立つコトをしたらチヤホヤされるし、女にももてるだろうという実に正反対な発想です。性格も良く居るクソオタクの、オレが一番的な何の根拠もない選民的優越感をひけらかす、鼻持ちならないクソガキです。
たまたまヨウツベにチンピラと渡り合っている動画が流され、キックアスの名前だけが一人歩きをし始めると、どんどん調子に乗って更に人気を取ろうとよこしまな考えだけで、自警活動にのめり込みます。正義感は欠片もなく、どうしたら見栄え良く振る舞えるか、どうしたら誰からも羨望の眼差しを向けられるか、そしてコレを辞めてしまったら、また元のツマラナイ生活に戻らなければならないという、妙な恐怖感だけで活動し、とうとうマフィアの抗争に巻き込まれてしまう、本当に救いのない大馬鹿野郎です。
更にヒロインのヒットガールとその父親ビッグダディは根本からして別人になっています。映画版は元警官のビッグダディが妻を殺され、その復讐の為に娘を殺人マシーンに育て上げ、マフィアの本拠地に殴り込みを掛けるという、真っ当な(方法が間違ってるw)キャラクターとして描かれています。
が、コミック版はデイブをも凌駕するクソオタク親父で、元警官で妻を殺された為にマフィアに復讐するっつー自分の考えたすっごいカッコエエストーリーを実行しようと、娘をキリングマシーンとして育てた挙げ句、本当にマフィアに突っかかって身を滅ぼすクソみたいな親父です。
映画の撮影中にやっとコミック版が完結したので、ラストも違うのは仕方ないです。が、映画のきっちりとエンターテイメントにまとめた作りは大成功と思います。コミックはある意味で発信する相手を限定しますが、映画はそれよりもずっと広い間口へ向けるべきなので、力のない者が正義を為すにはどうしたら良いのか?を主題とした少年の成長劇に決定したセンスに私は大拍手を送りたい。
まぁ、好みとしたら断然コミック版なんですが(笑)
あの自虐的な内容を薄ら笑いで読みつつ、ビッグダディに向かって「こいつ死なねぇかな…」と呟く薄ら寒い感じが、どうしよもなく好きです。(おまえが死んだらイイよw)
もしも映画見るならまずコミックは封印してください。
そんで映画の後にコミックを見て、ガッカリしてください。
キックアスに関してはそれがベストな楽しみ方だと力一杯主張します!!
あ、役者で一番のカワユらしさを発揮してるのは、ホームジュの黒木たんこと、マーク・ストロング氏です。めっさラブリーなマフィアのドンで、すんばらしい萌えっこですv