*墜ちる水音*
ジュリアス独りエッチ
夜半、ふと気づけば雨音がした。
そう言えば…とジュリアスは手にした報告書から視線を窓外に向ける。研究院からの知らせに、確か夜に数時間の降雨があるとあったのを思い出す。静かな雨音は夜に眠る聖地に潤いと微かな寂寥をもたらしていた。
引いた椅子の発てる音は毛足の長い絨毯に吸い込まれ閉ざされた室内の空気を揺らす事もない。ジュリアスは立ち上がると最も近い窓に歩み寄る。掛け金を外し両の手でそれを大きく押し開いた。黒色に塗り込められた聖地の空から間断なく落ちる水滴。大気に満ちる芳醇な緑の香がより強く漂うのはきっとそこに降る雨の所為なのだと大きく息を吸い込んだ。
胸に取り込んだそれが半ば疲労に侵食されていた全身の淀んだ感覚を俄に活性化させる気がした。室内に籠もった空気を入れ換えるべく彼は暫しの間そうして黒色の空間に降りた色のない帳を見つめていた。
「月は見えぬな。」
口を突いて出た自分の言葉に思わず苦笑を洩らす。雨粒の落ちる墨色の空には当然ながら白い真円は欠片もない。ぼんやりと黒に覆われた外景を眺めながら頭の隅で月を愛でる者が居ないとそれも姿を現さぬのかと考えていたが故の呟きであった。
今この地に闇を司る彼の者は居ない。王立研究院よりの依頼を受け聖地を遠く離れている。戻るのは未だ確定していない。末期に喘ぐ宇宙の綻びから生じた歪みを正すためにジュリアスも書面でしか知らぬ惑星に降りている。同行した研究者のはじき出す数値に基づき必要に見合う力を行使しているのだ。定期連絡は勿論届いている。夕刻に目を通したそれにはまだ暫くの期間を要する由が認められていた。
別に殊更寂しいなどとは思わない。これまでもどちらかが聖地を留守にすることは珍しくなかった。数日の視察もあれば調査や探索などで幾日も滞在する場合もあった。それに一人を憂うほど彼らは共にある訳ではなく、同じ時間と空間を共有するのも週に2日、或いはたった一晩のことすらある。ジュリアスがそんな言葉を零す理由があるなら、きっと夜に降る雨の所為に違いない。密やかに心を濡らす微かな雨音がどこか寂しげに聞こえるからかもしれない。
結局、彼は数分そうして窓辺に佇んでいた。徐に窓を閉めると再びデスクに戻り、中途のまま置かれていた紙片を丹念に読み始めるのだった。
雨はまだ降り止まぬ。ジュリアスが漸く持ち帰った案件すべてに目を通し終えた時も相変わらず耳の端には途切れる事ないささやかな雨音が聞こえていた。降り始めよりはずっと穏やかなそれは薄衣のように室内に垂れ込めており、未だ暫く止む気配はなかった。
「そろそろ休むか。」
誰にともなくそう言う。言いながらデスクを離れ寝室に向かう。続き扉を抜け寝室へと向けた足がはたととまり、彼は何かを思いついたと行き先を変えた。
途中、控えの間から別の扉を開きジュリアスは浴室に向かう先を変更したのである。宇宙の望みの認められた書類を幾枚も読み、そこに在る数多の民の声を知り如何にして最良の結果を導き出すかに思考を動かした後は、寝台の上に身を横たえてもおいそれと眠れるものではない。確かに肉体は疲労を感じている。明日が休みだと言え、早々に休むのが賢明なのは分かっている。けれどこのまま眠りに就こうとしても、彼の頭脳を占有する職務の二文字はそう簡単に休息を与えてはくれない。
宮殿から屋敷に戻り夕食を摂った後、既に彼は一度湯を使っていた。もう入浴する必要など全くない。それでも満々と湯を湛えた浴槽に身を沈めてゆっくりと温まれば自ずと穏やかな眠りがやってくるに違いない。その後彼を迎える寝台のシーツの冷ややかさも心地よく感じられる筈である。
全く自分は切り替えが下手だと自嘲気味に笑う。だから何時もあの人は手が掛かると呆れた顔をしながら自分を抱き寄せるのだと伸べられる腕の感触を想う。少し強引に引き寄せた後に触れてくる掌の熱が背に蘇る。
「彼の地も今は夜なのであろうか?」
決して誰もこの場には訪れない気安さからか、ジュリアスは想いを声音に乗せてみた。遅々として進まぬ調査に不機嫌さを顕わにしつつ墨色の空を仰ぐ姿が脳裏に浮かんだ。その視線に先には青白い真円が在った。
浴室に溢れる噎せるほどの蒸気は決して不快ではなく、逆に彼を穏やかな異空に招くかである。浴槽に歩みながらふと思い立ち入口付近にある照明のスィッチを落とす。全てを落とせば完全な暗闇となる為、窓際に数個並ぶ仄明かりだけは残した。半瞬の迷いののちに天井に在る明かり採りの窓だけを開く。開くと言っても実際にガラスが開けられるのではなく、覆うシェードを巻き上げたのである。
晴れているなら見えるだろう屋根にかかる大樹の枝葉も黒色の中に飲み込まれ見えぬ。そして、やはり青白い月の姿はなかった。代わりにガラスに落ちる水滴が下から仄かに照らす暖色のライトに煌めいた。
四肢を思うままに伸ばし、一人では広すぎる浴槽の内でジュリアスは絡みつく諸々を手放す。熱すぎぬ湯に浸かり瞳を閉じれば、眼裏に様々な事象が現れ消えてゆく。そしていつの間にか何一つも浮かばなくなり、ただ白濁した思考だけが残るのであった。一時(いっとき)の解放だと理解している。眠りの中にあっても去来する事柄は後を絶たぬのも分かっていた。しかし、半ば強制的にでも自身を解き放たねば、逆に入り組んだ罠に陥り抜け出すのも容易でなくなると知っていた。
本当に自分は息抜きと言う行為が不得手なのだと又一人思い、苦く笑う。私事と公事を隔てる事が下手すぎて呆れてしまう。特にこんな一人の夜は。
以前、それは思うほども昔のことではなかったが、あの人は切り替えが酷く上手いのだと信じていた。どれ程の窮地にあろうとも、その深みに陥るなどなく一度(ひとたび)職務の場を離れたなら呆気ないくらいに全てをはぎ取って白亜の宮殿に残して去る術を身につけているのだと勝手に思いこんでいた。強風に煽られても飄々とその波をかわして、何処吹く風の体を見せる様が彼の真意だとした己が実は相手の上っ面どころか爪の先ほども理解していなかったと知った時の驚きは正に驚愕と言えよう。ただ彼はそうした風を装うのが恐ろしく上手いだけだった。それを知ることは安堵と共感と愛しさを運んだ。
紙面でしか知らぬその惑星に在って、責務に向かいながらも穏やかな憩いを得て欲しいとジュリアスは、今宵何度思い描いたか知れぬその人の背を脳裡に浮かべた。
そう長い時間を物思いに費やしていたという自覚はなかった。我に返ったのは閉じた目蓋の裏に白い影が一瞬流れたからである。不審気に眉根を寄せつつ開いた瞳に映ったのは四角く切り取られた天窓から覗く薄雲を纏った白き真円だった。ぼんやりと霞むその姿は、未だスッキリと晴れ渡っているのではないと告げている。上空には強い流れがあるらしく、青白い光を幾度も遮りながらちぎれた灰色の雲が走ってゆく。報告に違わず、ひとときの降雨であったようだ。
ジュリアスは伸ばした手足を動かし、緩慢な動作でゆっくりと立ち上がる。湯に当たる間際にあったようだ。身体にまとわる重く湿った空気が今は鬱陶しく感じる。全身に広がった倦怠が緩やかな睡眠をもたらしてくれる気がした。
浴槽を離れ、彼は壁際に設えられたシャワーへと進む。火照った身体を幾分かは冷ました方が賢明だと判断したからに他ならない。窓から射し入る頼りなげな月光は、そうする間にも再び雲に隠されていた。月の光が閉ざされれば、浴室もまた暗闇に落ちる。この場所が馴染んだ私邸のそこでなければ、彼とて不安気な足取りとなっただろうが、爪の先ほどの微灯があるなら思う先を逸する事もなかった。
乳白色の大理石に据えられたコックに手を掛けたその時、一度隠れた光源が再び天に現れる。シャワーのすぐ横に大振りの姿見が在ることを失念していたジュリアスは、不意に差し込んだ細い光に浮かび上がる人影に仰天しビクリと肩を震わせた。壁に埋め込まれたその中に居るはずのない彼の人の姿を見たと思ったのである。錯覚だと気付いたのは半瞬ののち。浮かぶ人影は紛れもなく己自身であった。上背もほぼ同じ、幾分ジュリアスが痩身であるにしても突如薄闇に現れたそれを彼者と見間違えても仕方のないことかもしれぬ。
唇を割ったのは安堵の息ではない。余りにも自身に都合の良い錯覚に対する嘲笑と自戒である。
「馬鹿馬鹿しい…。」
仰天したと同時に歓喜が心を揺らした事実に、ジュリアスは思わず言葉を零した。暗がりで僅かに距離があったとはいえ実に馬鹿らしい事だと自身の欲を戒める。
俄に力を抜きつつ大きく開かれた窓にも似た姿見に近寄り、ジュリアスは映る己の形を指でなぞった。指先に伝わる硬質で冷たい感触。顎の線を辿り、肩先に其を移し腰の辺りまで滑らせる。滑らかな表面を何度も撫でながら、彼は腹の下ほどがじんわりと熱くなるのを感じていた。少し前から滲み出していた情欲が『撫でる』行為により急速にその量を増したと思った。
触れたかった。そして触れて欲しい。欲するのはまさにそれだけなのだ。こんな風に心が欲しがるのも夜半に降った寂寥を運ぶ静かな雨の所為に違いない。
それは単に身を寄せたかったからだった。迎えるものが無機質なガラスの板であるなど重々承知していた。それでも何かに躯を預けてしまいたかった。満々と湯を湛えた浴室の熱ばかりでない、体内に生まれた火照りがそうさせたに違いない。両の掌と平素より遙かに早い鼓動を刻む胸を鏡面に押しつければ、ひんやりとした其処が一時上がりすぎた体温を収める気がした。
ジュリアスは細く息を吐く。冷たさが欲に傾いた己を鎮めるのだと鈍くなりつつある思考の片隅で自身に言い聞かせた。コックを捻れば落ちてくる冷えた水を浴びてこの場を離れる時なのだと、気を抜けば瞬く間に頭を擡げようとする欲にまみれた今ひとつの行動を一掃しようとしたのだ。
彼が自分を制しきれないなどあり得ない事である。が、一度守護聖の鎧を脱ぎ捨てたジュリアスには、そう出来ない事もある。落ち度や失念を働かぬ人など居ない。そして今、彼は只の人として此処に在る。寝室に戻ろうとする意志とは裏腹に、躯は次なる欲に向かい大きく揺らいだようだ。
まるで其処に彼の者があるかに、ジュリアスは自身の下腹部を鏡面に強く押し当てる。既に情欲の形を創り始めたペニスが信じられぬ熱を宿している。水滴に曇るガラスから伝わる硬質な冷たさは、胸を預けた時とは異なる刺激を其に与えた。
「……んっ。」
鼻先から洩れる小さな声が、図らずも快感をもたらしたのだと告げていた。
更に強く、もっと強く。彼は腰をゆるゆると動かしながら鏡面に自身の性器を押しつける。快感は増長し徐々に快楽へと姿を変える。半ば開いた唇から真紅の舌が微かに覗いた。忙しくなる呼吸に乗って流れ出る微少な喘ぎは、しかしそれ以上に激しさを増しはしなかった。平たんなガラス面が伝えるのは、やはり単調な刺激でしかない。そのまま高見に上り詰めるにはあまりに稚拙な快感でしかないのだ。
姿見に上体を預けたまま、ジュリアスは片手を股間に滑らす。今にも弾ける程に滾りを内包したペニスを彼は無造作に握り込んだ。力の加減など考えていなかった。無防備にいきり立ち始める陰茎に己の指が与えた刺激に、ジュリアスは喉をひくりと震わせた。もう一度、今度は少し動きをつけて握る。指の筋肉に僅かずつ圧を加えながらゆっくりと優しげに、自分のものとも思えぬ硬く強張る茎を掌に収めた。
「くっ…。」
最初よりずっと良い。いや、僅かにマシな程度だ。これでは達するにもほど遠い。
---あの指なら。あの人の指は軽く絡むだけで目眩を覚えるほどの快感をくれるのに…---
茎を擦る動きは徐々に激しくなる。リズムは変動し一定には留まらぬ。緩く圧しながら恐ろしく早く、またこの上もなくきつく締め付けつつ止まりそうな律動に流れる。亀頭から押し出される粘性は渇望など知らない風で、初めはヌラヌラとした色を持たぬ液状であったものがいつしか欲情の高まりを具現したかに白く濁り表皮にこびりつく。指の腹が張り付く様な粘り気を纏えば、逆に燃える陰茎の上をそれは滑らかにすべる。
「あぁ……ん…。」
鼓動は限界かと疑う速さを刻み、肺から吐き出される呼吸は閉じることも侭ならぬ唇から忙しなくそして途切れることなく室内に放たれる。取り込む酸素を今にも凌駕してしまいそうで、苦しさにより多くを吹いこもうと足掻く。
「はぁ……ぁぁあ……はぁ………。」
悦楽を呼び起こす愛撫を与えているのは自分である筈なのに、まるで別の誰かにされているかの錯覚に惑わされ、ジュリアスは大きく体を震わせる。
次の瞬間には達ってしまいそうな気がする。あと一掻きするだけで解放が訪れるに違いない。自分が感じているのが快感なのか苦痛なのかが分からない。少し前から視界が揺らぐのは、部屋に籠もる熱の所為なのか、それとも情動の波に揺さぶられているからなのか…。今は唯一躯を支える一枚の姿見に縋りながら、どこか冷静にそんな事を思った。
自らの律動に犯され、ほんの僅かに残る理性を逸すると同時にジュリアスはズルズルと力無くその場に崩れ落ちた。不規則に背を駆け抜ける細かな震えに耐えきれず、唇からは止め処ない喘ぎが洩れる。
何かが足りない。悦楽に翻弄さらながら、しかし躯は得も言われぬ欠落感が埋められずにいる。足りないそれを求めて、細く美しい指先が大きく開いた股間の奥へと忍び込んだ。
わき出す精液に足の付け根も、下腹も、もちろん指が辿る淫穴の周囲も淫らがましく濡れていた。まとわりつく皮膚ときつく締め付ける肉の質感を割り、節の立たぬ指が見る間にその奥へと飲み込まれていった。
『……熱…い。』
生き物の様に蠢き、締め上げ、押し戻そうとする内部は自身の一部とは信じがたい温度で華奢な指を苛む。
『ああ…、だから彼は…苦しげに眉を寄せるのか……。』
固く閉じた目蓋の裏に、低い呻きを殺しながら己を侵食するあの顔が浮かんだ。押さえた苦鳴にも似た、あの人の声音が内耳に響いた気がする。
夢中で奥を探るあまり、陰茎に与える刺激が疎かになる。すると、入り込んだ自らの其を内壁がちぎれるくらいに締め付ける。散り散りに砕かれた意識がその時だけは明確となって慌てた様に茎に絡む指達が忙しない上下を繰り返すのだ。
腰の内側にもどかしい痺れが宿る。恐らくその場所に辿り着けば最後の波がやって来るのだろう。どれ程深くに潜れば良いかなど知らず、押し寄せる焦燥に煽られジュリアスは闇雲に肉壁をまさぐった。
自慰は初めてではない。寝台の上で、うたた寝から醒めた私室の長椅子で、たった一度だけだが執務室から続く控えの間で仮眠を摂った時にもした事はあった。
だが、それらは単に性欲を収める行為であり、生理的欲求を満たすだけの為であった。だから、誰かを思って最後を目指したなどなく、当然ペニスにそれだけの刺激を与えて終わらせたに過ぎない。
だが、今宵は違うのだ。此処に居ない彼の者が寄越す歓喜が欲しい。本当は、この哀れに震える身体を抱き寄せてもらいたい。躯だけでなく、心が満たされたいと望んでやまない。己の身の内にある筈の其処に何故届かないのかと、ジュリアスは狂ったかに指を彷徨わせる。もっと深くにあるのか、もっと強く押し入らねばならぬのか。何が違うのか計り知れない。
喉の奥からは絶え間なく引きつる声が溢れ、淡い月の明かりに照らされた金絹がうねりながら宙を踊る。彼のもたらす快楽は決して自ら与え切れぬものなのかと濁った意識の片隅で疑いもした。
半ば閉じかけた目蓋の奥に在る瑠璃色は、室内に降りた墨色の空間を見つめている様であるが、実はそこに広がる闇より更に沈む黒さの瞳を探しているのかもしれない。ジュリアスを捉えて離さぬ二つの輝石はいつも滾る熱を孕んで、彼を奈落へと引き込んでいくのだ。
あの長い指にかき乱された後、俄に衝き入れられる熱塊の途方もない痛みと質量に犯され涙しても、息を吐く間もなく最後の高見に連れ去るのは彼でしかない。性欲と情動と苦痛と悦楽と、そして精神の解放へ導くあの腕が欲しかった。
閉じる事を忘れた唇が哀れに戦慄き、浅い呼吸を貪ったのちに一つの名を呼ばんとする。
「ん……あぁ……クラ…ヴィ……。」
それは形にはならない。言いかけた刹那、なめらかな鏡面に預けた背が汗に滑った。支えを失い、腰が白大理石の床を僅かに動いた。さし入れていた指がズルリと体内を這い、届かぬかと疑ったその場所をこの上もなく強く衝いたのだ。炸裂する衝撃に震える指が自身をきつく捉える。
「はぁ…あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
背を弓なりに反らせ、全身を激しく痙攣させながら、ジュリアスは全てを放ちそして果てた。
意識が混沌に落ちていたのは数分の事だったろう。
グッタリと力を失っていた躯がビクリと跳ね、彼は現実へと引き戻された。うっすらと開いた瞳に映ったのは白々と天より射す月光であった。闇色の天井を四角く切り取ったかの灯り採りの窓からは、あの鈍色の帳が嘘とも思える青白い真円が覗いていた。
『彼の地にも…月は昇ったのであろうか…。』
未だ鈍る思考でジュリアスはぼんやりと夜の闇より更に黒い艶やかな髪を流すあの後ろ姿を想った。
静けさに絡め取られ、重い目蓋を再び閉じる彼の耳には間断なく落ちる水音だけが響いていた。
雨のなごりも今はない……。
了