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書きかけ

ちょっとあまりにも更新なくてスイマセンなキモチなので、
夏コミ合わせの書きかけ拳固から一部抜粋してみました。
これ…多分ボツにはしないと思うです。
なのでこれと濡れ濡れした辺りを足してオフへ改めてサンプル上げます。
タイトルまだ決まってないんだよなぁ(笑)
現在の仮タイトルは「外」てついてる…;;
まぁ、そんな感じの内容ですよ(は?)

あ、6/18までに戴いた通販と閲覧ページのお知らせは全部出してます。
最近メルの不着が多いですから未だ届いておられない方は、
パチでもメルフォでも全然構いませんので教えてください。

で、その抜粋した「外」(外て…w)
これ多分だけどブカ零ブカで又してもリバ本になると思う;

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 それにしても、いつまで続けるんだ…。
零は自分から直線で15メートルくらい離れた辺りへ視線を移す。上背のある男が、さっきから同じことを飽きもせず繰り返しているのが見えた。今は大きく弧を描き飛んでいく、巨大な木片を見つめている。ずっと止まない風が、男の日向色の髪を揺らしていた。真上から降り注ぐ光の粒が、普段より髪の色を鮮やかに輝かせている。零は眩しげに眼を細め、もう一度視軸を空へ戻した。あの男と親しくなってから、空を見上げることを覚えた。以前はそんな真似をしなかった。したいとも思わず、自分の上に広がる空間に興味すらなかった。今も特別気になるわけではない。ただ、外へ連れ出される事が増え、零はそこですることがないから、知らずに目線を上へ向けるようになった。そしていつも思う。広がる色があの男の眸と同じなら良いと。やはり空は青い方が好きだ。
 なんの偶然か同じ日が休みになった。前の晩は珍しく外で呑んだ。友人は上機嫌で、何軒も梯子した。縺れるように友人の部屋へ辿り着いた時、日付は疾うに翌日になっていて、着の身着のままリビングで雑魚寝した。SEXはしなかった。する間もなくどちらも潰れていて、朝眼を覚ました時、零は憶えのない擦り傷が彼方此方にあり仰天した。帰り道の記憶がないところから、がたいのデカイ男に肩を組まれ、千鳥足で歩きながら、足でも取られたのだろうと予想する。今までにも何度かあった。恐らく予想は間違っていない。
 零が目を覚まして、さっさと起き抜けのシャワーを浴びても、ラグの上に伸びたままの男は高いびきだ。鼻でも摘んでやろうかと思う。が、すぐ思いとどまった。折角の休みだ。寝たいだけ寝ていれば良い。丸一日の休日などいつ以来だか忘れたと言っていた。次に取れるのと、退役を迎えるのとどっちが先だろうとも言った。だからこのまま放置してやるのが相手の為だと勝手に決めた。実は下手にちょっかいを出して、グダグダと文句を言われるのが嫌だったのだ。腹が減ったのでキッチンを物色しに行く。冷蔵庫を覗く。すぐに喰える物が見つからない。手を加えれば喰えそうな物はある。彼は僅かに思案してから、リビングへ戻り、床で寝こける男の鼻を摘み、ついでに掌で口も覆ってやった。


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ちょっとだけ外だった(笑)

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