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残りは一個

ゆっかぜ終わりました。
がんくつのは夜から書き始める予定です。
うん、間に合うな!
サンプル↓にあります。
良かったらどぞ!

パチ押してくださる方、とっても有り難うございますv

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 強引なアプローチで始まったキスは、僅かの間に熱を帯びた。互いの舌を摺り合わせ、様々に角度を変えて唇を吸いあって、それでも足りずに捉えた舌を貪るように吸い上げることを繰り返す。夢中になるのはどちらもほぼ同時。そして唇を重ねる行為が、その先へと雪崩れる予感を覚えたのも、多分同じ頃合いだったはずだ。
 零が徐に口唇を離す。
「ジャック…。」
顰めた声音が呼びかける。それに含まれる意思をブッカーは読みとって、愕いたような表情を浮かべた。
「鍵…掛からないぞ?」
この場で次ぎのステップへ移行するのを躊躇う理由はそこだ。ロッカールームは外側からの施錠は可能だ。けれど、中から鍵を掛ける仕組みにはなっていない。保安上、それは当然だ。
「誰も来ない。」
言い切る零に、何故だ?とブッカーの囁きが訊いた。
「もう誰も居なかった。」
ジムに並ぶマシンは、置き忘れられた風に白んだ灯りの下に在った。
「だから問題ない。」
言い終わった途端、生ぬるい舌先がブッカーの唇をペロリと舐めた。
 徐に立ち上がった零が、頬から手を離すが早いか、スルリとタオルの上からブッカーの股ぐらを撫でる。
「お前…!」
零が自機以外に興味を抱かないと思うのは間違えだ。無表情の下に、様々な感情を持ち合わせるパイロットは、酷く唐突なアプローチを得意とするし、強引で熱の籠もったSEXを軽々と仕掛けてくる。それを知る人間が限られているだけだ。今、仰天した面で身構えた上司のみが、そうした一面を熟知する唯一の男だった。

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誰か来そうなトコでのエチがいいって画伯が言ったんだよね(笑)