グコミ合わせの新刊は随分前に書きたいと思ってちょっとずつ纏めてた話なので、本人的にはとっても愉しい筈なんですが、ちょっと今書いてるトコが毎度の事ながら辛気くささに満ちあふれている件なので、しかもそれがまだ暫く続くのかと思うとちょっと気分転換をしたくなるのであります!!
絵師さんはオフで原稿をされてる間、気晴らしにエビなど描かれたりするとうかがいます。自分も原稿とは別に落書きをして気張らしをするのですが、さっき「あのハピバの後ってどーゆー風にエチへ雪崩れ込んだんだろうか?」と考えながらとりあえずチッスを書いてみました。この後にも何か続いたらちゃんとギャラリへ入れてもイイかな?と思います。続いたらお慰み…な感じで恐縮です。
*****************************
舌を絡ませては互いに吸い合う、長く濃密な接吻が終わった時、ずっと閉じていた目蓋が開き二つの色に塗り分けられた眸が現れた。僅かに潤んでいるのはきっと足りない呼吸の為だろうと男は思う。でも溢れる事のない薄い被膜のような涙の奥で揺れる眸は、まるで誘いを滲ませているかに見えた。浅ましく強請るのではなく、あと少しだけ熱を感じたいと願う謙虚さが見え隠れして、だが其の方が遙かに理性を突き崩すのだとベルッチオは知っている。北の森で一晩中客を待つ淫売が、これ見よがしに上着の前を開き、何も付けていない足の付け根ギリギリを見せつける仕草より、躊躇いがちにレンズの奥を覗き込んでくる眼差しこそが、何よりも厄介だと苦言を吐きたい気分になった。
伯爵が返礼として許すのは接吻だけの筈だ。それ以上でも以下でもない。だいいちベルッチオが贈ったのはたった一杯の珈琲で、口づけすら過分な見返りだと得心している。本来なら軽く触れあわせて終わる程度の、恐らく伯爵が思い描いたのは、少しだけ深い親愛を確かめる接吻だっただろう。でも一度合わせてしまえば離れがたくなる。離れる切欠を逃せばより長く触れている。ずっと触れていれば知らず重なりは深くなって、いつしか互いの舌先を求めるようになる。
舌が絡んでしまえば離れようとする立て前は脆い色硝子よりも儚くなり、呼吸の足り無さばかりでなく、もっと欲深い何某かの所為で息は乱れていく。間近にある形の良い鼻先から小さく漏れる声が、気のせいばかりでなく甘さを含んでいると感じた時、ベルッチオはそれ以上を察して交わる舌を解き、口唇を離した。濡れた音を一つ残し、数センチの距離をおく。間近で見る伯爵は、皮膚の薄い部分が仄かに上気していた。それでもここで終わる意志は確かにあって、実際ベルッチオは背に廻した腕をすっかりと解くつもりになっいた。
目を合わせてしまったのが失策だと、舌打ちをしてしまいそうになる。伯爵は真っ直ぐレンズに隠れる双眸を捉えていて、目を逸らす不遜を認めないと言っているようだ。そして自分を見つめ続ける眸の奥にあるひっそりとした熱に気づいた男は、視線を外すよりもっと無礼な行いへ手を伸ばそうとしていた。
***************************
拙宅のベル千代はどーも我慢するのが好きらしいですよ。(笑)
清水 2006年07月20日(木)06時41分 編集・削除
伯爵の揺れる眼差しに抗える者はいないのですね〜v
我慢強いベル千代と言えども(つーかベル千代だから特に?)
無理無理無理〜〜〜!!(突然JOJOですよ)
続きも是非書いてくだちいv
原稿の支障にならない程度に〜〜(笑)