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劇場版の感想

予想よりも長くなったので記事を分けました。
恐らくここを見てる方はうっすら感じてると思うけど、ぜーんぜん誉めてません。や、思ったよりは誉めてるトコもある(ちょびっとな!)
読んでから「こいつ何言ってんの?」とムカつかない為に言っておきます。かなり文句言ってます。だから劇場版良かった~てなった人は読まない方がイイよ。


ネタバレもガッツリある感想

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ざっくりした粗筋
二期終了から二年。アロウズが大暴れしたのを野放しにしたことを反省して、世界連邦は軍備縮小、対話による外交をメインに世の平安を目指していた。この2年間ソレスタは表立って活動しておらず、世間はソレスタを忘れていた。ヴェーダは存在を公表され、その膨大なデータとシステムは各国で共有されている。イノベイドとイノベイターは既に公認の存在とされ、けれど来るべき対話の時は未だ現実からはほど遠い未来の出来事としてのみ認識されていた。
 世界がある種の平和的形態を模索する中、130年前木星探査に赴いた探査船が突如地球へ向け帰還航路にあることが発覚する。無人帰還船に対し、地球連邦はその進路変更にミサイルを放つが何故か無効化され、人類初の公認イノベイターであるデカルト(新キャラ)が出撃し、圧倒的破壊力により船を破壊する。破片は大気圏突入時にすべて燃え尽きると予測された。
 しかし予想外の事態が発生。複数の破片は燃え残り、世界各地へ落下する。数日後、落下地点を中心に不可解な事件が勃発。人が金属に侵蝕されるという怪事件である。
 ヴェーダによりその金属が生命体であると判明。異星よりの侵略であると、世界連邦軍は認定。その対処に追われる中、木星表層より多数の金属生命体が地球へ向け進行を開始する。迎撃の為、縮小した軍備をかき集めて出撃を決行する連邦軍。しかし、攻撃力と数の絶対的格差だけでなく、異星体の目的も意思も実際の力量すら確認できず、人類側は瞬く間に圧倒され侵蝕されていく。
 覚醒により真のイノベイターとなった刹那は、唯一この異星体が放つ脳量子波と酷似する彼らの言語を受け、その意味を探るが解明にまでは到達しない。決定打を持たぬまま援軍として出撃するソレスタのガンダム。連邦軍よりは遙かに勝る攻撃力を持ってしても、やはり苦戦を強いられるガンダム各機。
 戦闘の最中、刹那は異星体のメッセージに翻弄され負傷。だが、その時彼は相手の意思を朧気ながらも理解する。異星体は救援を求めていた。彼らの望みは対話であった。武力侵略を仕掛けているのではないと刹那は悟る。
 異星体の中に一際巨大な球体があり、それが彼らの中心であると確証する刹那は、戦いではなく、対話による相互理解の為に、単独でその巨大異星体へと突入していく。


大筋だとこんな話。これが単独のSF映画であったら、事件発生から確証までの見せ方はそこそこ面白く描いてると思う。なんでか突如一緒に行くと言い出した旦那(テレビ版を一切見てない)も、途中までは面白いと言ってました。
オチが非常にお粗末だったので(金属さん達に話聞いたせっつんが、彼らは自分の星が滅亡してしまったので行く場所を探してたとか言った)、急に失速した感じは否めなかったし、それ何時の時代のSF映画なんだよ!と使い古しのネタにおもいっくそ突っ込んでもみたのですが、ちょっと待って!途中でティエさんも仰ってたけど、この一連の事件はイオリアの言う「来るべき対話の時」じゃなくて、それよりてんで前に偶々おこった突発事件だよね?!
せっつんは金属さんと相互理解する為に金属さんの核と融合しちゃってるんですけども、じゃぁずっと引っ張ってた「来るべき時」はどーなっちゃうの? その辺りの補完は特になく、まぁこーゆー風にどんどんイノベイターが覚醒して、その時になったら平和的対話が行われるんじゃないっすかねぇ的な終わりでお茶を濁されたとしか思えなかったんですけど。
あと木星探査船が事件の発端になるので、木星が重要な意味を持つのかと思いきや、別に何もなかったワケで…。 あるとしたら、生体端末であるイノベイドが探査に派遣されてたから、その残存思念みたいのに金属さんが引き寄せられたみたいなエクスキューズがぼんやりあった程度。
要するに、この映画をラストとするならば、テレビ版て別に要らなかったんじゃね?と首を傾げたのは私だけじゃないと思いたい。てゆか、ガンダムである意味はないよね?

キャラアニメとして見たならば、二期は要らなかったです。一期の終わりでせっつんが覚醒してたらイイ話です。二期であんだけ新キャラ投入したり、グラハムを意味不明にする必要は皆無です。 映画のグラハムはちゃんと隊長やってて、軍人のプライドがあって、きっちり自分の役割をまっとうしてたよ。グラハム大好きな方はこれで報われたと思います。私も素で良かったと思ったし。
一番ブレがなく安定してたのは全編通してコーラでした。安心した。コーラは何より素敵だった。
ところで、新キャラの人(デカルト@イノベイター)は、捨てキャラでした。せっつんの比較として登場してたよ。出てきてあっと言う間に死んでました。相変わらず勿体ないことをするなぁ。

さて、アリーです。
アリーは過去の事実すべてから抹消されてました。存在がなかった。プログラムに載ってるテレビ版のおさらいからも尽く消えてました。搭乗機も何もかもなかった。 対話によって分かり合えないので、不要だったんだと思う。意思を持つ生命体は言葉を介してお互いが理解出来るんですよ!て結論なので、どーやっても話が通じなかった異分子はこの際なかったことにした方が話がややこしくならないもん…ね。(ションモリ)
話の流れ的に出ないと思ってたし、出たら出たで微妙だったろうし、下手にキャラを改変されても生暖かいキモチになったろうから、潔いまでに消えてて良かったんじゃないでしょうかね。(強がってなんかないんだからね!)

それよりもドロ様だよ!!
作中に流れる史実を元にして作られた娯楽映画(ソレスタの活躍を描いたヒーローもの)のラスボスで登場されます。 ずっと顔芸だった。ずっと叫んでた。がっつりと悪役でした。もう笑うしかなかった。(薄笑い)


私としましたら、この映画のラストをアリーがどう思いながら眺めてるか…的な話を書きたい所存です。 アメコミに「What if」てシリーズがあるんですよ。もしもこの時に●●がこの事件に関わっていたらとか、もしもこの時に××が生きていたら(或いは死んでたら)みたいな、既にあるストーリーを別の話に置き換えて描く短いお話が幾つもあるの。なんかそーゆーのをやって、映画に落とし前つけたいなぁと思っています。