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やはり…でした

「ぼくらの」アヌメ版をラストまで見ました。
やはり…と言うべきか、24話完結の半分以降がオリジナル展開で、
13話からラストまでは別物になっていました。
確かにGONZOでした。トホホ

原作ありの部分がものすごく面白かったので、後半の駄目っぷりに
正直地団駄を踏みました。
原作はアヌメ放映の2年後に完結しているので、コミック版を読んで
みようと思いました。
てゆか、原作読まないと納得いかないよ!!!

ネタバレ含む愚痴(笑)なので畳みます。

・アニメ版あらすじ
舞台は2030年頃のニッポン。
極端に未来である描写はなく、建物や交通機関(電車・バス・自動車など)が未来的デザインで描かれている程度。
15人の子供達(14人が中学生、一人が小四)が夏期自然観察教室(サマーキャンプみたいなやつ)に参加し、自由時間に海辺にある洞窟の奥で「ココペリ」と名乗る男から「自分の作ったロボットのゲームのデモプレイをしてくれないか?」と持ちかけられる。
参加するには生態照合(パネルに手のひらを密着させ生態データを登録する)が必要で、小四の女子以外の全員が登録する。
登録直後、全員が空間移送され巨大ロボットのコックピットにおり、空間から現れた敵(子供達の搭乗機と同サイズの機械獣)と戦うことになる。
一回戦はココペリが操縦担当となり、怪獣を倒すノウハウをレクチャーし、手際よく敵を倒したのちコックピットから消失する。
子供達は決戦直後に意識を失い気づくと海岸で倒れている。
全員が同じ夢を見るはずもなく、あの戦闘が現実であったことは、海岸に現れた2体の巨大怪獣がローカルニュースで報じられているのを目にして否応なく納得させられる。
出現する敵は15体。操縦者は必ず一人が選抜される。選抜基準は不明。ココペリ消失後、コエムシと名乗るマスコットのような生き物(ネズミのおもちゃに似ている)が現れ、このゲームの大まかなルールを説明される。
15人初のパイロットはサッカー好きの明るい少年。彼は選ばれたことに前向きで、ロボットも操縦者の思念を感知して動かせる為、さしたる苦戦もなく敵を倒す。勝利の直後、パイロットは死亡する。
ここで初めてコエムシより、選ばれた操縦者は一度の戦闘終了時に生態エネルギーを使い切り死亡するのだと告げられる。そして事前に語られなかった本来のルールを知らされる。
これは架空のゲームではなく、宇宙規模で行われている星の淘汰を目的とされた間引き行為であること。敵に勝てなかった時点でその星は消滅する。15体の敵すべてに勝利すると、その星は淘汰を免れる。一度結ばれた契約は絶対で、棄権も契約破棄も許されない。パイロットは任意に選抜され、星の運命を担って戦い、勝利しても操縦者に待っているのは死以外はない。

敵の出現は知らされず、一回の戦闘終了の時点で次ぎの操縦者が選ばれる。選ばれた子供は次の戦闘までに自身の死を受け入れなくてはならない。

大まかにはそんな話。

一話から二話で一人の操縦者の物語が描かれ、各自の家庭環境、個人の悩み、なぜ戦うかの理由が主軸となって、一人ずつ消えていきます。一人の物語に絡めて、語られていなかった部分(謎を含むこの間引き行為の真実)が明らかになっていきます。
現実世界における大人の対応(政治・軍備・近隣との協定など)はほとんど描かれずに途中までは子供達が中心となって進んでいくのですが、オリジナル展開になった途端、政治や財界の思惑などが大幅に絡んできて、別の流れになっていきます。

原作知らなくても、半分以降からどうにもご都合主義な展開に変化して、ラストは無意味なイイ話で締めくくられます。
見る側の知りたかった情報(謎と本当の意味での真実)が、うやむやになってしまい、消化不良のまま最終回が終わるのは、完結していない作品のアニメ化にはありがちですが、あまりにも唐突と論旨が変更されるので、終わった途端にいやーーな気持ちになること請け合いです。(苦笑)

原作読まないとやってられん!!と握り拳を固めるので、もしかしたら原作売るためのプロモーションとしては成功してるのかもしれないけど(や、それはどーだか)、アニメ作品としては大失敗と言っても過言ではないです。

てゆかさ、なんでGONZOはこの手の巧くまとめられない題材選ぶんだろう?と不思議な気持ちでいっぱいになりましたよ。
あとロボット動かすの苦手なんだから、ロボバトルアヌメはやらない方が身のためと思うのは私だけじゃないと思いたい。

話はものっそい面白いので、ここまで読まれて興味を抱かれた方がおられるなら、最初から原作読んだ方が精神衛生上よろしいかと思います。